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2007年7月の13件の記事

2007年7月31日 (火)

7/26~29 鳥島釣行2

前回からの続き

鳥島海域に到着したのは、午後6時過ぎ。太陽が水平線に吸い込まれそうな時だった。

ポイントを入ってみると、いつもの鳥島ではない。とにかく魚っ気がないのだ。釣りの準備をしている間、付近を回り、何とか青物の反応を見つけるが、前日のベヨネーズの方が明らかに良い。日暮れまで時間が無いので、このポイントで釣り始める。仕掛けを投入して、すぐに泳がせ用の大物竿にヒット。15kg位のカンパチだ。続けて10kgクラスのヒラマサが上がる。一瞬、ほっとしたが、このあとはポツリ、ポツリ状態。1時間半ほど流したが、カンパチとヒラマサ、合わせて5~6本といったところ。この海域では納得の行く釣果ではないが、暗くなってしまったので、投錨場所まで移動し、アンカーインとなる。

07731sima2 夜釣りでは、底潮が悪いのか、アカハタは結構釣れてくるものの、常連のアオダイやヒメダイが姿を見せない。カンパチやヒラマサも不調。ところが、大型のシマアジだけは活性がいい。型が型だけに入れ食いという訳にはいかないが、7~8kgサイズが10枚。ポツポツ上がる。3kgクラスが喰いだせば数も伸ばせるのだが・・・  潮も一時は速くなったものの、すぐに戻り、タナは取りにくいが、釣りをできない状態ではない。

午前4時、アンカーを上げ、流し釣りに変える。相変わらず、やる気の無いカンパチをかまってみるが、2流しで20kgクラスを4本捕って、オナガ狙いに変える。ところが、オナガのポイントでは、60cm位のサメばかり。ほとんどの仕掛けに食って来るので、オマツリして釣りにならない。「なんとか型だけは見たい。」と移動を繰り返すが、どこへ行ってもサメばかり。結局、オナガは惨敗。

07731 気を取り直して、巨大カンパチとモロコを狙いにポイントを移動する。今回一番楽しみにしていた本命場だ。数はそれほど期待できないが、途轍もないヤツがいる。前回56kgのカンパチが上がったが、ここでは毎回、バラシが多発している。流し始めて間も無く、20kgのカンパチが上がり、その後も喰いだすと2~3回アタリがあるが、しばらく膠着状態が続く。この日も2人がハリス切れの洗礼を受けることになった。その後、潮が止まり全く動かない。潮が止まった途端、魚探には青物の反応がびっしり。何とか食わせてやろうするが、全く口を使わない。やはり、青物は潮の影響は大きい。

喰わない魚は諦め、浅場へ移動しモロコを狙う。潮が動かないので、モロコ穴の真上から仕掛けを直撃してみると、右舷ミヨシ2番目で、それらしきアタリが・・・しばらく巻き上げたのだが、一気に突っ込まれ、根に潜られてしまったようだ。続けて、左舷胴の間でもヒット。こちらは無事取り込み、29kgのモロコを仕留めた。

釣り終了の時間が迫るが、魚探には喰わない大型魚の反応がヤマになっている。以前にも何度かこんなことがあったが、潮が動き出した途端、爆発的に喰いだした。少しでも潮が変化すれば・・・と30分延長するが、それでも状況は変わらず、泣く泣く魚探のスイッチを切った。

今回の釣果は終わってみれば、オナガと五目釣りのアオダイが寂しい結果に終わったが、カンパチ、ヒラマサ、シマアジ、モロコは結構良い釣果だった。しかし、巨大カンパを期待していただけに満足のいく釣果とは思えないのだ。

近いうちに、誰かがデカイヤツを、やっつけてくれるだろう・・・と思いつつ鳥島を後にした。

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2007年7月30日 (月)

7/26~29 鳥島釣行1

7/26(金)スターマリンⅢ号は、定刻より30分遅れて、午後10時30分、網代港から鳥島海域に向け出航した。

今回の釣行は、小さな可愛いお客さんが3人も乗船している。小学生の女の子だ。1人の子は今までにも乗船した経験があり、もう1組の2人は姉妹で、今回始めての乗船となる。夏休みと言う事もあり、お父さんと一緒の釣り体験となる。

海況はベタナギ。いつものように大島沖の本船航路を超えたあたりで、午前4時までの仮眠に入る。ところがベッドルームのエアコンの効きが悪く、少し蒸し暑い。快適な釣行を売り物にしている本船にとっては大失態。至急、機関員が調査するが、冷却水のパイプ内部の汚れらしく、この場での修繕は難しい。何とか調整で多少改善したが、乗船客の方に迷惑を掛けてしまった。

午前4時。ブリッジに戻ると、船はイナンバ島の東を航行中。いつもなら、八丈小島の手前まで来ているのだが、三宅島付近を流れている黒潮の影響で向かい潮になり、速度が出ない。それでも、薄曇りの夜明けの中、まっ平らな海の上を快調に進む。青ヶ島を超えて、ベヨネーズに到着したのは午前10時30分。

  ここでは、泳がせ釣りのエサに使うムロアジを捕って、すぐに鳥島へ向かう予定だった。ムロの反応を探していると、魚探には、やたらと青物の反応が出る。とりあえず、ムロの反応に合わせて釣り開始。投入して、すぐにサビキ仕掛けに鈴なり状態。この海域にしては小ぶりのムロアジだが、エサに使うには申し分ない。しかしながら、海底付近の反応が気になってしょうがない。カンパチ、ヒラマサらしき反応がしきりに出る。「多分、冷凍のムロアジでも喰うから、泳がせやる人は入れてみて下さい。」とアナウンスする。

07730_2 すぐに左舷にいた女の子が冷凍ムロを付けて投入すると、タナを取ると同時にいきなりヒット!自分の顔よりも大きなリールのハンドルを両手で一生懸命巻き上げる。電動リールを使用していたが、最後まで手巻きで頑張り、海面に浮かせたのは15kgのカンパチ。船内に取り込まれた魚を見て、一瞬、目を丸くしていたが、後には満面の笑み。本当に嬉しそうな笑顔が印象的だった。

07730hiramasa これを皮切りに、ほとんどの大物竿が次々に絞り込まれる。生きエサを確保した人も泳がせ釣りに変え、15~25kgほどのカンパチ、10~29kgのヒラマサが取り込まれた。いつもこの海域で食って来るサイズより大型が目立つ。「釣果だけ考えれば、このここで続けた方が・・・」と思ったが、3時間ほどの釣りで18本ほどの青物と大量のムロアジを捕って、鳥島へ向け6時間ほど走る。

つづく・・・

(続きは明日「鳥島釣行2」で更新予定。)

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2007年7月26日 (木)

7/26鳥島へ

スターマリンⅢ号は予定通り、今日午後10時に網代港を出航し、鳥島海域へ向かう。

今釣行は、出港から帰港までの全日程ナギの予報。やっと夏の釣りになりそうだ。

港を出て約11時間で、始めの目的ポイントであるベヨネーズに到着予定。ここで、エサに使うムロアジを確保して、さらに6時間ほどかけて鳥島へ。

ナギの晴天で、気持ちの良い航海ができそうだが、日中の釣りは、かなり暑くなりそうだ。

巨大カンパチは・・・モロコは・・・オナガダイは・・・さて、どうなるか?

結果は、週明けのこのブログで。

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2007年7月25日 (水)

マダイ。カジキ。豆南。

一昨日、剣崎、毘沙門港の新店丸さんから、マダイ、イナダ狙いで同沖へ出漁した。

今回は、日刊スポーツの取材で、元大リーガーの大魔神、佐々木氏との釣りとなった。彼とは7~8年前から釣りをするようになった。当時まだ、シアトルで活躍している時も、オフで日本に帰ってくると、忙しい時間の合間に釣りを楽しんでいた。特にマダイ釣りが好きで、始めの頃から比べ格段に腕を上げている。釣行回数は、それほど多くないが、ツボを掴むセンスは抜群だ。

港で会うなり「イナダよりも、今日はマダイ狙いでお願いします。朝青龍にマダイを持って行くことになっているんで。」とのリクエスト。「捕らぬ狸の・・・」にならなければ良いが、と少し心配になる。

この後のレポートを書きたいのは山々なのだが、紙面掲載よりも先に書くのは、いかがなものか?と思うので、後の機会に。

そして、先週のカジキ釣り大会なのだが、3日間で7本のカジキを仕留めたそうだ。その内キャッチ&リリースが5本。キャッチしたのは2本で、両方とも130kg台のクロカワカジキだった。この模様も今、ルポを書いている状態なので、日刊スポーツ紙に掲載予定。まずは速報として、釣果だけ記することにさせていただきたい。

さて、明日からのスターマリンⅢ号での鳥島釣行だが、久しぶりに安定した海況での釣行になりそうだ。

前回同様、超大型の青物、モロコなどが主体となるが、今回はオナガダイも狙うので、PE8号×500m以上の道糸を巻いて準備しておいて欲しい。

いよいよ、南海上は安定期に入ったか?

関東地方は、まだ「梅雨明け宣言」が出ていないが、気象庁は、はずしてしまったような気がする。「昨日の梅雨明け」が正解だったのではと思う。気象庁は、おそらく「明日からまた曇りの天気が続く」と予想しているので、発表できないのだろうが、今回のタイミングを逃すと、かなり先の梅雨明けとなってしまう。気圧配置からすると、前線の位置からして関東梅雨明けでもおかしくないが、太平洋高気圧の勢力が弱いため、いつまでもスカッと晴れない。

何か、こんな状態が、ずるずる続きそうな気がする。梅雨明け宣言のないまま、夏に突入してしまうような気がするのだが・・・

更新をサボっていたため、一度にお伝えする事が多く、雑多な内容となってしまったことをお許しいただきたい。

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2007年7月19日 (木)

今週末は・・・

このところ、気温が急に下がり、体調を崩してしまった。

昨日は、節々が痛く、咳が止まらない。たちの悪い風邪のようだ。パソコンの前に座る気力も無く、ブログの更新もサボってしまった。

今週末、スターマリンⅢ号は三宅島へ向け出航の予定。勿論、本船で釣りをやる訳ではない。三宅島の遊魚船をチャーターして釣りを楽しみ、家族は島内観光や海水浴、そして夜はバーベキューといった嗜好だ。普段「置いてけぼり」にされている家族も参加できるので、多少の罪滅ぼしになるのでは・・・

しかし当日、私は下田で開催される、国際カジキ釣り大会の取材のため、残念ながら、このイベントには参加できない。

この大会は国内で行われる釣りの大会では最大規模で、毎年参加艇100隻以上で行われる。

ことしは、昨年同様、元大リーガーの佐々木氏と参加する予定だったが、日程の都合がつかず、残念ながら出場を断念することになってしまった。

07719 この鬱憤を晴らそうと、週明けに剣崎沖にマダイ、イナダを釣りに行くことになった。この海域では、2kg位のイナダが結構釣れているが、3年前に、魚磯丸で10kgオーバーを仕留めているだけに、マダイにこだわりを持つ大魔神。一発狙いで大型を・・・ともくろんでいるに違いない。

この模様は、日刊スポーツの紙面に掲載する予定だ。

ああ~なんとか週末までに、体調が戻ってほしい。

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2007年7月13日 (金)

週末の台風

14日出航予定のスターマリンⅢ号は、また欠航となってしまった。

現在の台風の状況から判断して、早めの出航中止を決定した。

しかし、このところ週末の時化が多い。例年なら梅雨の終盤は、沿岸では大雨が降って、南の海上は太平洋高気圧の圏内に入るのだが。やはり異常気象の影響か、「例年」という言葉が通用しなくなっているような気がする。

今回の台風は関東沿岸を通りそうな気配。スターマリンⅢ号も非難を考えてる。

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2007年7月 9日 (月)

7/9出航中止

9日出航予定だったスターマリンⅢ号だが、またまた、欠航となってしまった。

今回は日刊スポーツの大会だっただけに、何とか行きたかった。前線の西側は九州の南部に停滞しているが、東側は上下の移動が激しい。沿岸に停滞している状況なら、豆南は安定するのだが、太平洋高気圧の勢力が張り出してこない。今回はポイントが前線の下と言う事もあるが、発生した台風4号の足が速くなっているため、その影響も受け、複雑な状況だが、11日から12日にかけては、うねりの高い状態になりそうだ。

台風が前線を刺激して、九州地方の大雨は、ますます警戒を必要とする状況になりそうだ。

なお、大会は7/14(土)発のスミス、ベヨネーズ便に順延となった。

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今日のスターマリン

今日の出航は現在、天候調査中。通信局長の見解によれば、「台風4号の動きが気になる。移動速度が20kから30kと速くなっており、ウネリの影響が出てくるのでは」とのことだ。通常3m程度のウネリならば、問題ないのだが、前線がポイント海上に近く、微妙な状況。11時の予報後に、出欠航の決定をする予定だ。

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マダコとイナダ

昨日と一昨日、釣りに出てしまい更新が遅れてしまった。

一昨日は、金沢八景の太田屋さんから、仕立て船でマダコ狙いで出船。現在は太田屋さんでは、マダコ釣りの船は出船していないが、スターマリンS社長の発案で、竹岡沖に出船。S社長は先日、葉山のゆうしげ丸さんで「いい思い。」をしたらしく、結構気合が入っている。

ポイントに着いて、間も無くS社長が乗せた。そして、その隣にも来た。社長と私以外はほとんどの人がタコ釣り初体験。それでも、そこそこサワリがあるようで、途中でばれてしまうことも多かったが、ポツ、ポツと釣っている。社長も「言いだしっぺ」だけに好調。ところが、こちらは全くサワリ無し。イライラが募る。すると、それまで、私同様あまりパッとしなかったNさんが隣で乗せた。「いよいよチャンス到来か?」と気合が入る。ところが何とNさんが、4連発で入れ乗り状態に突入。当の本人も「何で?」と多少困惑ぎみ。それでも、こちらには相変わらず、ノータッチ。全体的には、乗りの良い状態ではなかったが、小ぶりながら頭が4~5杯と言ったところ。全くサワリの無い私は「意地でも何とか1杯モード」に・・・船長から「あと5分位で上がります。」のアナウンスがあると、皆がぼちぼちと仕掛けを仕舞いだした。その時やっと、「モゾ。」ときた。最後の最後に拳骨ほどの頭のタコをやっと取り込んで終了となった。

前日の鬱憤を晴らそうと、翌日また太田屋さんからイナダ釣りに出漁。剣崎沖で2kgクラスのイナダが釣れている。

この手の釣りは私の守備範囲だけに、臨戦態勢で望む。イナダを釣りながら、一発大型マダイを・・・ともくろんでいた。

ポイントに入って、しばらくして、アタリが来た。「モゾモゾ。グーン。」と竿先を絞り込み、これが結構強い。とても、シーズン中のイナダの引きではない。2kg近いサイズということもあり、3号ハリスで釣っていると、なかなか面白い。イナダは飽きない程度に釣れてくるが、マダイは船中含めノーヒット。結局、イナダは1.7kg~2.3kgが6本で竿頭だったが・・・マダイが釣れず、何とも中途半端な鬱憤晴らしとなった。

複雑な心境の2日間であった・・・

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2007年7月 5日 (木)

7/6出航中止

明日の出航は中止が決定した。

次回の出航は、7/9(月)~7/12(木)までの鳥島海域への釣行となる。

この釣行は、日刊スポーツフィッシングサーキットの大会となり、カンパチ、ヒラマサ、モロコの最大魚(重量)で優勝が決まる。参加は会員及びビジターともに自由。魚影の濃い海域だけに、どんな結果になるか興味津々だ。

また、前回の鳥島釣行のルポが、明日の日刊スポーツに掲載される予定だ。貧筆で恐縮ではあるが、興味のあるかたは、ご覧いただきたい。

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6日発の出航は・・・

今回のスターマリンⅢ号のスミス、ベヨネーズ便は、かなり厳しそうだ。

7日の朝から、低気圧を伴った前線の影響で、南海上は4~6mの波予想。

早めの出欠航の決定をする予定だ。

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2007年7月 3日 (火)

ヒラマサ

豆南諸島では、20kgオーバーのヒラマサが結構釣れる。一般的には20kgを超えるヒラマサなど、滅多にお目にかかれる物ではない。魚影が濃いことは、いうまでもないが、泳がせ釣りで、80号以上の強度のあるハリスを使って、力勝負で上げてくるから取れるのだ。

0772 しかし、ヒラマサ釣りの本当の面白さは、10号程度のハリスで、取れるか、取れないかのやり取りだと思う。

ヒラマサのスピードとパワーは、同じサイズの魚で比べれば桁外れだ。また、根に回る習性があるので、ラインを止めれば切られる、出せば根摺れでまた切られる。走らせないように、ハリスの強度以上にドラグを締めてしまえば、100%ハリスは切れる訳で、ハリス強度すれすれのドラグ設定での勝負となる。このぎりぎりのファイトが、この釣りの醍醐味であり、難しさである。

かなり昔の話だが、先日行った真鶴の国敏丸での出来事だ。

この頃、真鶴ではヒラマサが回遊し、連日釣り客が押し寄せ賑わいをみせていた。当時、7号のハリスで12~13kgのヒラマサを釣るのが、面白くてたまらなかった。

ヒラマサフィーバーも終わり、残っている魚が、たまにポツポツと釣れるという状況になった時のことだ。「明日は雨風も強く、お客も少ないだろうから行くか。」ということで、仲間と2人で出かけた。

港に着いてみると、この海域には珍しく海は時化で、土砂降りの雨が降っていた。お客は我々のほかに、おとなしそうな青年が一人。真剣な面持ちで船長に釣り方を聞いている。

時化の中をドンブラコ、ドンブラコと出て行く。

ポイントについてから、しばらくたって青年の顔が恐ろしいほど真っ青に・・・酔っ払ったらしい。それでもなんとかタナを取り竿をキーパーに置く。すでにコマセを振ることもできない。すると第1投目から、青年の竿が海中にズボッ!船長が「食ったよ!」と怒鳴ると、船べりに頭を付けて寝ていた青年は慌てて、竿を持つがフラフラ状態。竿は折れんばかりに曲り本人も支えきれない様子。見かねた船長が「糸を出せ!」とアドバイスすると、リールのクラッチを切ってしまった。「これでもか」と曲っていた竿が、いきなりギューンと伸びて、スプールから道糸が勢い良く出て行く。「ドン。」と海底に着いた時にはリールはバッククラッシュして収集の付かない有様に。しかし、もはや青年にはこれを解く気力は無い。仕方なく船長が手を貸そうとすると「大丈夫です。」と糸の絡んだまま巻きだした。時折、船べりから顔を出して吐きながら必死に巻き上げてくるが、何やら重そうだ。「海藻でも引っ掛かったのか?」と思って見ていると、残り20mほどでスプールの糸が団子状態になり、巻けなくなってしまった。しかたなく船長が手で道糸を手繰る。やっと天秤があがりハリスを手繰ってくると、何とヒラマサが付いている。

船内に上げられた8kgほどのヒラマサの口の周りは真っ赤に腫れ、ピクリとも動かない。何と、渾身の力で突っ込んでいる時にいきなりフリーにされ、根に激突してしまったようだ。本当にこんな事があるのか?と一同、おかしいやら、不思議やらで唖然。当の本人は魚が船内に取り込まれた瞬間から、釣り座に海老のような格好になりダウン。そして小声で「もう港に戻ってもらえませんか。」と言った。この頃は、我々もバリバリ血気盛んな頃。とにかく魚を釣ることしか考えていなかった。「冗談じゃない。最後までやろう。」と今考えてみれば鬼のような一言。血だらけヒラマサは、ハリも外されず、雨にさらされて船上に放置され、惨めな姿に・・・

そして釣りを続けるが、私たちにアタリが無かったことは、言うまでもない。

港について10分もしない内、青年は活気を取り戻し、トロ箱を注文し、白くなったヒラマサを大事そうに氷詰めして、意気揚々と港を後にした。

これは本当にあった話で、バカな私はこんな釣り方もあるのでは?と2度ほど試したが失敗に終わった。

今でも時々、あの「雨に打たれて白くなった血だらけのヒラマサ」の光景を思い出す。

あの青年は、今でも釣りを続けているのだろうか?

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2007年7月 2日 (月)

イカ釣り

昨日、久しぶりに真鶴の国敏丸に行った。

釣り物はスルメイカ。船長は国さんの長男の正敏船長で、6年前に新造船をおろして依頼、夏はスルメ、冬はヤリとイカを専門に狙っている。

この日は曇天で、沖干しができるかが、一番の心配事だった。持病の痛風には最悪の組み合わせだが、湯上りに、軽く炙ったイカにビールは最高だ。

何時降るか判らない空を気にしながら、早々に干し始める。性格なのか、乾きむらの無いように、丁寧にイカを捌き、徹底的に内蔵や目玉を洗い流し、自分的には完璧な開きを作るが、肝心のお日様が出てこない。風もほとんど無く、釣りをしていても、乾き具合ばかりが気になる。

釣りの方はと言うと、こんな魂胆をいだいているせいか、パッとしない。

始めは、プラズノの直結で投入する。ポツポツと釣れていたが、自作の竹ツノを使ってみたくなり、竹ズノの直結に変える。船長のマー君が「竹ズノはあまり良くないようだよ。」とアドバイスをくれるが、かえって意地になり、使い続ける。ヤリイカの時期には、このツノでスルメもガンガン乗ってきたのだが・・・当てにならない過去の釣果を思い浮かべ、期待をかけるが、かすりもしない。  見事!ドツボにはまった。その後疲れ果てて、ブランコ仕掛けに変え、何とかオカズ程度は確保。釣れない釣りの典型的なパターンである。

マー君は操船をしながら、67杯。こちらは20杯そこそこ。(正確な数も数えなかった。)当然の結果。

それでも、本当に楽しかった。こんなに意地になって釣りをしたのは久しぶりだ。冷静になって、状況を把握しながら釣果を伸ばすことばかり考えていると、こんな楽しさは味わえない。釣りを始めた頃の気持ちに戻ったようで、かえって新鮮な感じがして、気持ちの良い1日だった。

勿論、この日の湯上りのビールとナマ乾きのイカは最高だった。

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